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みんなが矯正治療で心配なところ

抜歯について

抜歯は極力避けるようにしていますが、抜歯をした方がよい結果が得られる場合もあります。その場合は検査データを慎重に検討し、必要性について十分にお伝えしてから、治療を開始するようにしています。抜歯が必要になる割合は成長期の子供より大人の方が多くなります。

矯正治療開始時期について

最適な治療開始時期はかみ合わせのタイプによってことなります。上下が反対に噛んでいるようなかみ合わせの場合は早期治療が望ましく、スペースの不足が予想されるような場合は永久歯の前歯4本がある程度出てきたころがよいと考えています。早期に治療を始めると個々の成長の力を借りて治療をすることができ、治療範囲が広がります。抜歯をしなくてもよくなる場合も多々あります。早期に治療を始めた場合は乳歯の残っている時期と永久歯になってからの時期の2段階の治療になります。

痛み

通院中の患者さん84人(平均年齢16歳7ヶ月)に、装置を付けてから2週間の痛みの変化について調査をしました。その結果、軽い痛みが26%、強い痛みが69%、合計すると95%の人たちが痛みを感じていました。痛みは付けてから2時間後から始まり、強い痛みが3,4日、軽い痛みが2日、違和感が1日、併せて1週間でした。

強い痛みは常にあるわけではなく、物を咬んだときや歯を咬みしめたときだけです。痛み止めを飲むと和らぎますが、そこまでする方は稀でした。歯の痛みのほかに装置が唇や頬の裏側にすれる痛みもありました。これはワックスなどで装置をカバーすることで解消します。

矯正治療のリスクについて

虫歯:装置が付くと歯磨きがしにくくなります。鏡を見ながら、長めに時間をかけて磨くようにしてください。治療中に虫歯になったり、隠れていた虫歯が表に出てきた場合は装置を一部外して、かかりつけの先生にお願いします。

歯根吸収:歯の移動を行なうことで歯根の長さが短くなることがあります。特に年齢が高い人やホルモン分泌に異常がある人はリスクが高くなります。治療をしなかった場合でも、17,8歳になったときの前歯の軽い吸収の頻度は5%強です。ただ、治療をした場合にはもっと多く41%くらいです。もっとも吸収と言っても、多くは歯のレントゲン写真で歯根の先端に発見できる程度で、歯の機能や外観など、日常的には問題はありません。

歯肉の退縮:成長期を過ぎると、加齢に伴って歯茎が下がってきます。治療をすることによって、それが助長され、歯茎部に隙間ができることがあります。ブラックトライアングルとよく言われるもので、目立つ場合は歯冠の両側を少し削って寄せることで、目立たなくすることができます。

歯の変色:歯の移動中に神経が弱り、歯の色が暗くなることがあります。しばらく経過を見て回復しない場合は神経を抜く必要があります。

歯の咬耗、破折と表面のキズ:かみ合わせの変化によって歯同士が強くぶつかり、一部が削れたり、欠けたりすることがあります。また装置除去時にエナメル質の表層に亀裂が入ることがあります。歯の亀裂は治療を行わない方でもよく見られ、ほとんどの場合症状はありません。

発音:矯正装置を付けると口の中の環境が変わり、しばらく話しにくくなったり、口の中が乾燥しやすくなることがあります。特に内側の装置の場合は影響が出やすいです。通常1〜2週間ほどで慣れてきます。

顎関節症:本人が自覚していないが場合もありますが、顎の開閉時に痛みや音のする方がいます。高校生ぐらいで発生することもありますが、大人の場合の発生頻度はさらに高まります。矯正治療を行ったからと言って必ずしも治るとは言えません。また稀に矯正治療中に発生することもあります。その場合は日常の生活習慣を改善したり、マウスピースを使ったりして安静を図ります。

治療期間の延長:歯の動きには個人差があるため、当初予想された治療期間が延長することがあります。また決められた通院を守っていただけない場合なども治療期間が長くなります。

装置の使用状況:矯正治療は患者さんの協力が非常に大切です。装置や顎間ゴムなどを指示通りに使用していただくことで予定通りの治療結果が得られます。協力が得られない場合は治療方針の変更が必要になることもあります。

後戻り:歯を動かし終わり、装置をはずした段階では、歯並びはまだ落ち着いていません。約2年の間、保定装置をはめる必要があります。これは自分で取り外しできますが、使い方はこちらの指示に従ってください。通院は年2,3回です。これはとても大事なことです。ただ、加齢変化は避けられません。最も目立ちやすいのは下の前歯で、軽度な凸凹などわずかな乱れが年齢が進むにつれて生じてきます。これは治療をしなかった人でも同様です。

転医について

矯正治療は期間がかかるため途中で仕事が変わったり、ご家族の転居で通院できなくなることがあります。近隣であれば月1度の通院を続けていただくことのできますが、遠い場合は転居先近くの先生に治療継続のお願いすることになります。その場合、追加の検査があったり、費用がかかったりすることがあります。また、支払い済みの費用に関しては、治療の段階に応じて返金があります。


よくある質問

皆様からよく質問されるものを掲載いたしました。いくつかは、全国から寄せられた、手紙による”歯並び相談”約800通を元に出版した「健康歯並び」坂本敏彦、坂本朝著からです。この質問以外にご質問がございましたらお問い合わせフォームよりおたずね下さい。

今後も随時質問を追加していく予定です。

歯並びで顔は変わりますか?
もちろん変わります。治療を始める前にはレントゲンや顔写真を撮って、治療後のシミュレーションをいたします。説明よりも実際の写真を見ると一目瞭然です。
目立たない装置はありますか?
透明なセラミックやプラスチックの装置や歯の裏側に付ける装置があります。内側に付けた場合は外側よりも発音や食事に影響がでやすいですが、外からは全く見えません。外側のセラミックの装置はCMでYUKIさんが付けていました。
装置を付けている期間はどのくらいですか?
歯に装置をつけている期間は、個人差はありますが、永久歯で抜歯を必要とした治療の場合は約2年です。その間、3〜4週間毎に通院をします。装置の改良でこの通院期間は短くなってきています。成長期のお子さんの場合は成長の様子を見たり、乳歯から永久歯への交換を待つ期間があるためもっと長くなりますが、永久歯の抜歯をしないですんだり、ひどい歯並びになるのを予防することができるなど、治療の範囲が広がります。
痛みがあるって聞きましたが..。
通院中の患者さん84人(平均年齢16歳7ヶ月)に、装置を付けてから2週間の痛みの変化について調査をしました。その結果、軽い痛みが26%、強い痛みが69%、合計すると95%の人たちが痛みを感じていました。痛みは付けてから2時間後から始まり、強い痛みが3、4日。軽い痛みが2日、違和感が1日、併せて1週間でした。強い痛みは常にあるわけではなく、物を咬んだときや歯を咬みしめたときだけです。痛み止めを飲むと和らぎますが、そこまでする方は稀でした。歯の痛みのほかに装置が唇や頬の裏側にすれる痛みもありました。これはワックスなどで装置をカバーすることで解消します。
虫歯になりませんか?
治療前後の虫歯の発生率を調査した結果15%の増加がありました。治療しない時の増加率が10%ですので、それを上回っていました。虫歯の発生は主に、ブラッシングの習慣が定着していない人と、全体的に歯の表面が白く濁っている、歯質の弱い人に多く発生していました。装置を付けたときには歯ブラシ指導を行っていますが、フッ素うがいも一緒に行うようにしています。しかし、ご自分での日々の習慣が一番大切です。